労災死亡事故の具体的事例を用いた社内安全教育の実施

12月02日 みなさんの会社では安全な労働環境が守られていますか?先日、愛知労働局は愛知労働局管内の死亡災害発生状況(平成24年分:2014年11月24日現在)を発表しました。2014年の死亡事故の件数を業種別に見ると以下のようになります。
製造業 13件(前年同期比2件減)
建設業 14件(前年同期比1件増)
陸上貨物運送事業 2件(前年同期比7件減)
商業 6件(前年同期比3件増)
清掃、と畜業 5件(前年同期比5件増)
上記以外の事業 7件(前年同期比同)
合計 47件(前年同期比同)

 このように、死亡災害の件数は前年とほぼ同数となっていますが、月別の死亡者数を見てみると8月~10月の件数が多くなっています。

 またこの資料には、愛知県内で発生した死亡災害一覧も掲載されています。この中には、発生した死亡事故の具体的な内容が書かれており、例えば、製造業において床上操作式クレーンを用いて重さ推定600kgの鋼管棚をつり上げようとしたところ、ベルトスリングが切断したことで当該鋼管棚が激突して死亡した事故などが掲載されいています。この事故についてはクレーン作業中は稼動範囲に人が近づかないことを徹底することで事故が防止できたと思われますが、悲惨な事故を防止するためには、こうした事例を社内の安全教育に活用することが重要です。

 労災による死亡事故は事業主、労働者だけでなく家族をも不幸にします。いま一度、事故に繋がる危険な労働環境がないかチェックを行い、教育を徹底することで死亡災害ゼロを実現しましょう。


参考リンク
愛知労働局「愛知労働局管内死亡災害発生状況(平成26年11月16日現在の速報値)」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/saigaitoukei_jirei/_119873.html

(三好奈緒

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