パスポートの国際標準見直しにより注意が必要な「訂正旅券」(2)

 前回は、パスポートの新しい国際標準採用により、注意が必要な訂正旅券とは何かについて解説しました。今回は、「訂正旅券」を所持している場合に受ける影響と対策について解説します。

「訂正旅券」を所持している場合に受ける影響と対策
 しかし、この「記載事項の訂正」を行った「訂正旅券」では、顔写真のページの記載やICチップに記録された情報は変更されないため、2015年11月25日以降、新しい国際標準が採用されると、国によっては、「訂正旅券」に対しては確認が慎重となり、入国審査等で止められてしまい、手続きに時間がかかることが予想されています。
 そのため、「訂正旅券」の所持者においては、入国審査等で時間を要し、海外出張をする際に出張先でのスケジュール変更を余儀なくされてしまうという事態に陥らないよう、あらかじめ新規のパスポートに変更しておくという対策を採ることが必要かもしれません。該当する社員がいる場合には、注意喚起をしておくとよいでしょう。

パスポートのデザイン変更
 余談ですが、外務省は、東京オリンピックに向けて、パスポートのデザイン変更を検討しているようです。偽造変造防止の強化を図るとともに、日本の名所・旧跡などのデザインを載せて日本のPRをすることを目的としています。こちらは、どのようなデザインになるか楽しみですね。

<過去記事>
パスポートの国際標準見直しにより注意が必要な「訂正旅券」(1)
https://roumu.com/archives/43215795.html

<参考リンク>
外務省「平成26年3月20日以降,「記載事項の訂正」が廃止され 新方式のパスポートの発給が開始されます」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page3_000097.html

外務省「旅券法の一部改正 Q&A」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page3_000098.html

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