人事評価の国民性~フィリピン駐在員の話~
こんにちは。服部@名南経営です。
フィリピンに数年間赴任をしていた駐在員の方A氏と一緒に飲む機会があり、大変興味深い話をされていました。
フィリピンでは、企業内で人事評価を行うと、誰しもが全員同じ評価をつけて提出する、とのこと。これは上司も部下も同様に、口裏を合わせたようにみんなA評価をつけてくる、とのこと。
なぜですか、と聞いてみると、「みんな貧しくて家族のために頑張っている。頑張っていることに対して差があるわけではないし、仮にCさんに対してB評価をつけるとボーナスが減りCさんが可哀想。Cさんだって大家族を抱えているのだし」とのことで、差を付けること自体が悪と捉えられているようです。その際、どうしようもないくらい仕事をサボり、不良品ばかり出すような従業員でも、上司は部下のことを悪く評価することはない、とのこと。フィリピンの国民性を考えると、この企業だけのこととは思えず、なるほどと思いました。
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