給与総額+1.2%に対し実質賃金は▲1.8% 暮らし向きの改善は実感しづらい1月の愛知県

20150428 愛知県は先日、毎月公表している「愛知県の勤労」の2015年1月分結果を公表しました。調査産業計、事業所規模5人以上のポイントは以下のとおりとなっています。

賃金の動き
・常用労働者の1 人平均の現金給与総額は、調査産業計で281,518円となり、前年同月に比べ1.2%増加しました。
このうち、きまって支給する給与は269,382円となり、0.7%増加しました
製造業についてみると、330,906円となり、1.7%増加しました。
実質賃金指数(消費者物価変動分を除いたもの)をみると、現金給与総額は、1.8%減少しました。きまって支給する給与は、2.2%減少しました。
労働時間の動き
・常用労働者の1 人平均の総実労働時間は、調査産業計で136.6 時間となり、前年同月に比べ0.2%減少しました。
・総実労働時間の内訳は、
 所定内労働時間は、123.8 時間となり、0.8%減少しました。
 所定外労働時間は、12.8 時間となり、6.8%増加しました。
 製造業についてみると、18.8時間となり、6.9%増加しました。
雇用の動き
・常用労働者の常用雇用指数は、
 調査産業計で100.5(平成22 年平均=100)となり、前年同月に比べ0.4%増加しました。
 製造業についてみると、100.6 となり、0.7%減少しました。
・常用労働者中のパートタイム労働者比率は、調査産業計で29.4%となりました。

 名目賃金や所定外労働時間の増加傾向は続いていますが、実質賃金指数は依然としてマイナスの状況が続いています。今回は1月の統計を取り上げましたが、多くの企業で昇給が行われたとされる4月以降の実質賃金指数の動向が気になるところです。


参考リンク
愛知県「愛知県の勤労(平成27年1月分)」
http://www.pref.aichi.jp/0000079358.html

(中島敏雄

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