愛知県の中小企業の平均所定外労働時間は14.1時間と全国平均より長め
先日東京労働局の過重労働撲滅特別対策班が月間100時間を超える時間外労働を行わせていた企業を書類送検したニュースが大きく報じられたところですが、事業主や人事担当者の皆さんにとって、自社の労働時間が同規模、同業種の企業と比較して長いのか短いのかは気になるところかと思います。
愛知県内の同規模、同業種の企業の状況を知りたい中小企業にとって参考になる資料が愛知県が毎月公表している「愛知県の勤労」です。この統計は5人から499人以下の企業の様々な統計を公表していますが、この中で労働時間に関して参考となる資料は「第2表 常用労働者の1人平均月間実労働時間及び出勤日数(5人以上、30人以上)」です。
具体的にその内容を確認してみますと、産業別の常用労働者の所定外労働時間数(5人以上)は長い順に運輸業・郵便業23.4時間、情報通信業22.7時間、製造業20.8時間となっています。一方短い順では、宿泊業・飲食サービス業5.2時間、医療・福祉6.0時間、生活関連サービス業・娯楽業7.9時間となっています。また愛知県全体では14.1時間、全国では11.4時間となっており愛知県の所定外労働時間数が全国と比較し長いことが分かります。
冒頭で紹介した過重労働対策の取組みや、7月より政府主導で始まった「ゆう活」の取組みなど、従業員の時間外労働の長さへの関心が高まることが予想されます。一度自社の労働時間について把握し、対策を考えてみてはいかがでしょうか?
参考リンク
愛知県「愛知県の勤労(平成27年4月分)」
http://www.pref.aichi.jp/0000083799.html
(中島敏雄)
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