有給取得の促進と社員の多能工化で定着率を向上!【愛知県働き方改革】取組み事例【エイベックス株式会社】

20151027 愛知県では「愛知の働き方改革」として、労働者の生活スタイルや家庭責任、地域貢献等に対応できる、多様な働き方・効率的な働き方を勧めるため、県内企業の働き方改革の取組み事例を紹介していますが、今回はエイベックス株式会社を紹介します。

 エイベックス株式会社では男性・女性・文系・理系関係なく「一生働ける会社」「100年続く企業」を目指し、「仕事をやるときはやり、遊ぶときは遊ぶ」というメリハリのついた働き方を推進するために様々な取組みを行っていますが、今回はその中から2つを紹介します。

 1つ目は所定外労働削減の取組みです。見えない問題は解決することはできませんが、エイベックス株式会社では、個人別に日々の残業時間をグラフに記入し所属部署で掲示することにより、労働時間の「見える化」を行っています。残業時間が多い人がいれば、部署内、社員間で仕事を分担し業務量の平準化を行い、業務量の把握によって必要人員の算出が可能となり採用計画も立てやすくなったとのことです。

 2つ目は年次有給休暇取得促進の取組みです。年次有給休暇取得促進のためには、トップの方針が明確であることと、制度が方針に合致していることの2点が重要です。エイベックス株式会社では、毎年6月および12月に行われる経営指針発表会に伴い全社員に配布される経営指針書にトップメッセージとして年次有給休暇の取得目標値を公表し、年間6日を限度に年次有給休暇の個人別計画付与を行っています。計画付与のうち1日は誕生日等の記念日にアニバーサリー休暇として取得することを推奨しているとのことです。また業務が滞ってしまっては取組みが継続しないため、2年毎の業務ローテーションにより社員の多能工化を進め業務をカバーしやすい体制を整備しているとのことです

 エイベックス株式会社は男性88名、女性57名、合計145名の企業ですが、残業時間の見える化」「トップの方針明確化」「個人別計画付与」「業務をカバーしやすいローテーション」などで年次有給休暇の取得率80%、離職率5.9%を達成しているとのことです。離職率の低減や年次有給休暇を取得にお悩みの中小企業においては参考にできる部分も多いのではないでしょうか?

 このほかにも以下のリンクから愛知県各企業の取組みを確認することができますので、興味のある方は是非確認してみてください。


参考リンク

愛知労働局「愛知の「働き方改革」取組事例」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/jigyounushi/jigyounushi_jouhou/hatarakikata-jirei.html

(中島敏雄

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