愛知県内介護事業場の職場環境向上工夫取組事例の紹介

12月24日 愛知県労働局では、介護事業場における人材確保・職場環境の向上に向けた現状把握や各事業所における取組について個別に訪問を行い、周知・支援ならびに工夫取組事例集の公開を行っています。

 今回は事例集の中から社会福祉法人東加茂福祉会の例をご紹介します。


【目的】
 夜勤勤務時間短縮による人材確保
 <16時間勤務→8時間勤務へ>
【取組のきっかけ・背景】
 介護は、24時間365日切れ目のないサービスが必要であり、職員は交替制勤務で働いている。このうち、夜勤は午後4時から翌朝10時まで(16時間勤務)と長時間の勤務体制であったため、疲労度が高く、帰宅中の交通事故の不安もあった。また、夜勤1回あたりの勤務時間が長いため、子育て中の職員にとっては家庭との両立が難しかった。
【取組の内容】
 2008年12月より夜勤の時間帯を16時間夜勤→8時間夜勤(休憩2時間)に変更。身体的負担を軽減するとともに、帰宅時の交通事故の不安を回避するなど、職員の健康面に配慮した。
【現状とこれまでの取組の効果・その他取組・今後の課題】
・職員の身体的・精神的負担の軽減により、職員の健康維持が図られた。
・長時間勤務を短縮したことにより一部の者を日勤帯に回し、日勤帯に働く職員を増員でき、見守り体制が強化された。
・女性が子育てしながら働き続けられる環境になった。
・職員の人材確保が可能となり、引き続き良質なケアの提供と介護現場の安定化が図れた。

 改善により働きやすさを向上できれば、離職者を減らすことに繋がります。また、昨今の介護現場における人材不足状況下でも魅力ある事業所になり会社をアピールすることが可能です。みなさんの事業所でも取組事例を参考に改善に着手してみてはいかがでしょうか?


参考リンク

愛知労働局「介護事業場の職場環境の向上に取り組んでいます!」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/jigyounushi/jigyounushi_jouhou/kaigosyokubakankyo.html

(三好奈緒

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