愛知県は先日、「平成27年平均あいちの就業状況」の調査結果を公表しました。この資料は、四半期ごとに公表されている「あいちの就業状況」を基に、1年間（2016年1月～12月）の平均を取りまとめたものです。今日は、このうち男女別雇用形態別の調査結果を確認していきましょう。

　愛知県の就業者数は388万7千人で、前年に比べ2万1千人（△0.5％）減少しました。男女別にみてみると男性は226万5千人、女性は162万2千人となっており、前年に比べ男性は2万8千人（△1.2%）減少しましたが、女性は7千人（0.4％）増加しました。

　就業者のうち会社･団体等の役員を除く雇用者を雇用形態別に見てみると、正規の職員・従業員は208万9千人で、前年に比べ3万8千人（△1.8％）減少しましたが、非正規の職員・従業員は122万1千人で、前年に比べ3万1千人（2.6％）増加しました。さらに男女別に見てみると正規の職員･従業員は、男性が152万人で前年に比べ4万人（△2.6％）減少しましたが、女性は56万9千人で前年に比べ2千人（0.4％）増加しています。一方、非正規の職員･従業員は、男性が37万3千人、女性が84万8千人で、それぞれ前年に比べ1万6千人（4.5％）、1万5千人（1.8％）増加しました。

【男女別雇用形態別の役員を除く雇用者数】
・【男性】正規の職員･従業員：152万人（△2.6%）前年比4万人減少
・【女性】正規の職員・従業員：56万9千人（＋0.4%）前年比2千人増加
・【男性】非正規の職員・従業員：37万3千人（＋4.5％）前年比1万6千人増加
・【女性】非正規の職員・従業員：84万8千人（＋1.8％）前年比1万4千人増加

　非正規従業員の増加と女性の活躍推進は大きな流れですが、直近の愛知県の状況としては、減少した男性正社員4万人のうち5%が女性正規従業員、40％が男性非正規従業員、38％が女性非正規従業員に置き換わっています。数字を捉えなおしてみると約8割が非正規従業員に、約4割が女性に置き換わっていることになりますが、最も割合が高いのは男性従業員の非正規化であることが分かります。

 参考リンク
愛知県「あいちの就業状況　平成27年平均」
http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/204731.pdf

（中島敏雄）
 
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