1日の所定労働時間 味の素:7時間15分、愛知県:7時間47分

20160324 先日愛知県は2015年労働条件・労働福祉実態調査結果を公表しました。
この調査は愛知県内の常用労働者10人以上の民間企業で、2015年7月末現在の状況について調査を行い、調査対象1500企業のうち、1045企業から有効回答を得たものです。回答企業のうち10人~29人の企業が328社(31.4%)、30人~49人が202社(19.3%)、50人~99人が204社(19.5%)と実に100人以下の企業が70%を占めてあり、中小企業の実態を表した調査の1つです。今回はこのうち1日の所定労働時間について確認していきましょう。

 愛知県の企業においては、1日の所定労働時間は平均7時間47分となっており、前年と同じとなっています。これを企業規模別にみてみると、意外にも最も短いのが10人~29人の7時間41分、最も長いのが100人~299人の7時間54分となっています。また産業別に見てみると、最も短い産業は複合サービス事業、サービス業の7時間41分で、最も長い産業は生活関連サービス業、娯楽業の7時間55分となっています。全国と比較してみると、全国平均は7時間45分で2分だけ愛知県の所定労働時間は長くなっており、愛知県のほうが全国平均よりも長い状況は2014年と変化ありません。
 
 1日の所定労働時間といえば、今春闘で味の素が1日の所定労働時間を7時間35分から20分短縮し、7時間15分にする事が報道され、基本給は変えないため実質的に1万4千円のベースアップになると話題になっています。人手不足の中多様な人材を確保するための労働条件の見直しを検討する企業も多いと思われますが、「所定労働時間」という視点で検討してみてもいいのかもしれませんね。


参考リンク
愛知県「労働条件・労働福祉実態調査等」
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/rodofukushi/0000059890.html

(中島敏雄

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