外国人従業員を抱える企業で活用できるごみ分別ツール/名古屋市など
外国人従業員を雇用されている企業の人事総務担当者が意外にもよく困られているのが、外国人従業員の「ごみ出し」の問題です。
日本に来たばかりの外国人従業員の場合、日本での生活に慣れていないため、ごみ出しルールがわからず付近住民とトラブルになるというケースを耳にすることがあります。特に、会社の寮に住んでいる場合には、「○○株式会社の従業員がルールを守らないごみ出しをしていて迷惑だ」と会社の悪評が立ってしまったり、会社にクレームが入ることもあります。そのため、いくらプライベートのこととはいえども、外国人従業員の場合には、看過しておくことができず、一定程度、プライベートの生活にも踏み込んだ支援をされる必要性が少なからずあるでしょう。
しかしながら、外国人従業員にごみ出しのルールを教えようにも、自治体によっては、ごみの分別ルールが非常に細かく複雑な場合もあります。特に、我々の本拠である名古屋市は、愛知万博が開催され環境への取組みが強化されたこともあって、日本全国の中でも比較的ごみの分別が細分化され、複雑なルールとなっています。
そのような中、名古屋市では、ごみ収集日のお知らせやごみの分別の解説を簡単に見ることができるスマートフォン向けアプリ「さんあ~る」のサービス提供を開始し、今回、日本語だけでなく外国語(英語・中国語・ハングル・ポルトガル語・スペイン語)でも閲覧ができるようになりました。この「さんあ~る」は、名古屋市以外にも下記の自治体の分別ルールに対応しています。
その他の自治体においても、ごみの分別ガイドが外国語版で作成されている場合が多くありますので、そのようなツールを活用し、外国人従業員の生活を支援していくとよいでしょう。(佐藤和之)
<参画自治体>
宇都宮市・真岡市(栃木県)、印西市・松戸市(千葉県)、滑川市(富山県)、名古屋市・豊田市(愛知県)、 大阪市・豊中市(大阪府)、伊丹市(兵庫県)、斑鳩町(奈良県)、伊予市(愛媛県)
<参考リンク>
名古屋市「資源・ごみ分別アプリ」
http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000070937.html
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