2015年度脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況がまとめられました

0720 愛知労働局は、2015年度の県内における「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を取りまとめました。取りまとめの内容としては、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスなどが原因で発症した精神障害の状況について、労災請求件数や「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給件数などを取りまとめたものになります。

脳・心臓疾患に関する労災補償状況
請求件数:42件(前年度より10件増)
支給決定件数:20件(前年度より1件増)
 業種別支給決定件数は「運輸業、郵便業」が7件でもっとも多く、次いで「製造業」が4件となっており、支給決定をした事案の20件は、すべて恒常的な長時間労働が認められています。
精神障害に関する事案の労災補償状況
請求件数:67件(前年度より6件増)
支給決定件数:10件(前年度より7件減)
 業種別支給決定件数は「製造業」が4件でもっとも多く、次いで「運輸業・郵便業」が2件となっています。精神障害を引き起こす要因となった出来事としては、従来から要因となっている「仕事内容」や「長時間労働」だけでなく、「嫌がらせ、いじめ、暴行を受けた」といった内容や「セクシャルハラスメントを受けた」といった内容も件数として上がってきています。

 企業にとって、社員の健康は重要な資本のひとつと言えます。この取りまとめ結果から、改善の必要がある部分は改善し、社員が心身ともに健康で働くことができる職場環境を整えていきましょう。


参考リンク
「平成27年度 脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」
http://aichi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/news_topics/houdou/0402_001/_121247.html

(木村一美
 
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