人材不足の転換点!遂に常態的な人材不足が年末の人材不足感を上回った!?
株式会社リクルートジョブズの調査研究機関ジョブズリサーチセンターは2016年6月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表しました。この調査は求人情報メディア「TOWNWORK」「TOWNWORK社員」「fromA navi」に掲載された求人情報よりアルバイト・パートの募集時平均時給を集計したものです。この調査での東海とは、愛知岐阜三重静岡の4県を指しており、愛知の企業がこういった求人メディアを採用活動に活用する際には、ライバルの設定時給の平均値として非常に参考になる資料です。今回の調査結果は、まさに人材不足の転換点とも言える結果を示しいますのでその内容を紹介します。
アルバイト・パートの時給に関する年間の動きの特徴として以下の3点があげられます。
1月から10月まではじわじわと上昇する
最低賃金引き上げの影響で10月からは上昇ピッチが早まる。
12月年末の繁忙期で時給はピークを迎える。
実際に過去2年間の記録は以下の通りです。
・2013年12月903円に対し2014年6月898円で前年12月に比べ▲5円
・2014年12月911円に対し2015年6月908円で前年12月に比べ▲3円
このようにいずれの年も翌年の前半のうちに前年12月の時給を超えることはありませんでした。しかし今回の結果を確認してみると、6月の時点で募集時時給が927円となり、既に2015年12月の募集時時給926円を上回っていることが明らかになったのです。これは東海に限らず、首都圏と関西でも同様の傾向が確認できます。
もちろんこれだけで結論付けることはできませんが、この結果から、遂に常態的な人材不足感が年末の人材不足感を上回ったのでは?と感じる方も少なくないのではないでしょうか?どこの会社でも採用に苦労しているという話を聞きますが、ライバル企業がどれくらいの対応を行っているのか、アルバイト・パート時給という具体的な数字で確認してみてもよいかもしれません。
参考リンク
リクルートジョブズ「2016年6月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」
http://jbrc.recruitjobs.co.jp/data/pdf/pdf201607191507.pdf
(中島 敏雄)
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