海外危機管理/タイのプミポン国王死去と皇太子への不敬罪
こんにちは、服部@名南経営です。
タイのプミポン国王が亡くなりました。タイを愛する人々にとっては大変ショッキングなニュースです。2日くらい前から、入院中であったバンコクのシリラート病院前でライブ放送が24時間流れており、回復を祈る国民が続々と集まっていましたが、88歳という年齢もあり、永眠されました。
今後、長男のワチラロンコン皇太子が王位に就くといわれていますが、タイ国内における皇太子の評判はここでは書けないほどで、タイ王国ではタブーとも言われています。
そうした中、注意をしないといけないのが、現地の駐在員による不敬罪。不敬罪というのは、タイの国王、王妃、王位継承者あるいは摂政に対して中傷する、侮辱するあるいは敵意をあらわにする者は、何人も三年から十五年の禁固刑に処するものとするというタイ王国の刑法第112条に定めたもので、要は国王や王室を批判すると罰せられるというものです。
今後、タイ国内で、今まで以上に皇太子の噂や評判が飛び交うことは間違いありませんが、タイの駐在員やタイへの出張者が不敬罪で捕まることがないように、本社は注意喚起をする必要があります。
実際、この不敬罪は、王室で飼っていた犬をブログで侮辱したタイ人が逮捕されたり、外国人記者がタイ国内で国王を批判する記事を書いたことで逮捕されたりと多くの事例があります。知らなかったでは済まされないタイ国内の危機管理対策として、上記を対策を打っておきたいところです。
それにしても、最近やっていないfacebookでは、タイ人の知人友人等が一斉にプロフィール写真を真っ黒にしており、国民全体が喪に服していることが伝わってきました。
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