中国赴任者に伝えておきたい冬の大気汚染対策
中国において、冬の風物詩となってしまっているのが、大気汚染の問題です。冬の集中暖房のために使われる石炭の燃焼が原因と言われていますが、PM2.5などの粒子状物質が大気中に飛び交い、酷い時には数十m先ですら視界が悪い状態となり、人体の健康被害や視界不良による交通機関麻痺などの影響が発生します。そのため、中国赴任に関しては、中国に帯同していた家族を日本に帰す動きがみられたり、中国への新たな赴任が敬遠される状況となっています。
中国にある日本国大使館では、これらの大気汚染について毎年注意喚起を行っていますが、今年は「PM2.5による空気汚染について」と題した小冊子を作成し、大気汚染から如何に身を守るかをテーマに情報をまとめています。
■小冊子「PM2.5による空気汚染について」のダウンロードはこちら
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho161031_j.pdf
この冊子内では、主に以下の対策が取り上げられています。
○空気清浄機を正しく活用する(風量、掃除、設置場所、設置台数等)
○扉や窓の隙間を段ボールやマスキングテープで塞ぐ
○密着性の高いN95規格のマスクを使用する
○汚染状況をスマートフォンアプリなどでリアルタイムに確認する
○空気が良好な時は、積極的に喚起や運動に取り組む
中国への赴任者に対しては、上記対策の内容を積極的に伝えるようにして、健康被害の発生を防ぐ対策を講じていくとよいでしょう(佐藤和之)。
<参考リンク>
在中国日本国大使館「中国における大気汚染に関する注意喚起」
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho161107_j.htm
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