日・スロバキア社会保障協定に署名/日本政府
2017年1月30日、日本政府はスロバキアのブラチスラバにおいて、「社会保障に関する日本国とスロバキア共和国との間の協定(日・スロバキア社会保障協定)」に署名を行いました。
両国の企業等からそれぞれ相手国に一時的に派遣される被用者(企業駐在員等)には、日本・スロバキア両国の社会保障制度への加入が義務付けられるため、社会保険料を日本と現地とで二重払いしなければならないなどの問題が生じています。両国間での社会保障協定の締結は、これらの問題を解決することを目的としており、今後、協定を締結し、その効力が生ずることで、派遣期間が一時的なものであれば、原則として、派遣元国の社会保障制度のみに加入することが可能となり、二重加入の問題が解消され、また、両国での保険期間を通算してそれぞれの国における年金の受給権を確立できることとなります。
今後、この協定締結のために、外務省は国会に承認を求める予定です。なお、スロバキアとの社会保障協定は日本が署名する20番目の協定となります。(佐藤和之)
<参考リンク>
厚生労働省「日・スロバキア社会保障協定の署名が行われました」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000149723.html
当ブログの記事の無断転載を固く禁じます。