出稼ぎ感覚!?帰国技能実習生の62.2%が「日本で貯めたお金が役立った」と回答/帰国技能実習生フォローアップ調査
厚生労働省は、帰国する技能実習生(有効回答数3,151名)を対象としたアンケート調査である「帰国技能実習生フォローアップ調査(平成28年度)」の結果をまとめ、発表しました。
この調査結果によると、「技能実習の役に立った具体的な内容」という問いに対する第1位は「習得した技能(69.8%)」であったものの、第2位は「日本で貯めたお金(62.2%)」でありました。さらに、「実習期間中に困ったこと」という問いに対して、第1位は「家族と離れて寂しかった(66.6%)」であったものの、第2位は「残業が少ない(36.1%)」となっており、出稼ぎ感覚で技能実習に来る外国人も多いのではないかということが推測される結果でありました。
技能実習生制度の目的は、技能、技術、知識の開発途上国等への移転を図り、その経済発展を担う人づくりに協力することであります。受け入れ企業としては、単に”稼ぎたい”というような意識を持った技能実習生がいることも鑑み、技能実習生の意識に流され技能実習計画にそぐわないような長時間労働となってしまわないよう、注意をしておかなければならないでしょう。
<参考リンク>
厚生労働省「平成28年度「帰国技能実習生フォローアップ調査」の結果を公表します」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000173470.html