入国管理局から技能実習生の監理団体に向けた注意喚起~送出機関との不適切な関係について~
2017年12月12日、テレビ東京のテレビ番組「ガイアの夜明け」において、「”絶望職場”を今こそ変える!」と題した外国人技能実習制度に関する問題について取り上げた特集が放送されました。この放送内では、岐阜県の縫製工場における最低賃金法違反や賃金未払いなどの問題事例が紹介されたようです。
さらに、ベトナムの送出期間関係者から、日本の監理団体が技能実習生の受入れを決めるごとにキックバックを要求している実態があるとの証言も放送されたようです。
これを受け、法務省入国管理局入国在留課等から、監理団体に向けて、送出機関との不適切な関係についての注意喚起文書が出されました。この注意喚起文書では、技能実習法において、監理団体が送出機関等の関係者から監理費以外の手数料や報酬を受け取りを禁止していることを改めて確認しています。他にも、監理団体と送出機関の間で、技能実習生が失踪した場合に、送出機関が監理団体に対して違約金を支払う旨を定めている場合も違反行為であることが紹介されています。
このような違反行為をされているのはごく一部であるとは思いますが、監理団体や送出機関、さらには下請け企業なども含めた関係各所の実態を改めて確認しておきたいものです。
<参考リンク>
外国人技能実習機構「送出機関との不適切な関係についての注意喚起」
http://www.otit.go.jp/files/user/docs/291218-06.pdf
テレビ東京「ガイアの夜明け バックナンバー 2017年12月12日放送 第794回」
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20171212.html