外国人技能実習生受入れ事業場の71.9%で労働基準関係法令違反の指導

実習生 愛知県は製造業が多いこともあり、県内で就労する技能実習生は全国でもっとも多い約29,000人となっています。今回は、県内14労働基準監督署が平成29年に技能実習生の受け入れ事業場に対して行った監督指導、送検等の状況についてお伝えします。
[平成29年の監督指導・送検の概要]
監督指導を実施した受け入れ事業場:541事業場
労働基準関係法令違反が認められたもの:389事業場(71.9%)。
主な違反事項:(1)違法な時間外労働等、労働時間関係(136 件、25.1%)、(2)使用する機械に対して講ずべき措置などの安全基準(109 件、20.1%)、(3)時間外・休日労働等に対する割増賃金(70 件、12.9%)
重大・悪質な労働基準関係法令違反により書類送検したもの:2件

 このように、71.9%に当たる389事業場において労働基準関係法令違反が認められています。労働局は、重大・悪質な事案については、捜査を行い、検察庁へ送検を行うなど厳正な態度で臨んでいることもあり、適正な労務管理の実施が強く求められます。、


参考リンク
厚生労働省「外国人技能実習生の受け入れ事業場に対する平成29年の監督指導、送検等の状況について」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000269508.pdf

(大津章敬)

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