愛知県で実証実験が実施され、一定の効果が証明されたRPAの活用
働き方改革が進められる中、行政においても事務の効率化は大きなテーマとなっています。愛知県では、そのため、2018年11月から2019年3月までRPA(Robotic Process Automation:パソコン上で定型業務を自動処理するプログラム)導入による行政事務の効率化の実証実験を実施しました。
今回は、以下の4業務のおいて実証実験が実施され、そのすべてで、効果の大小はあるものの、作業時間を削減することができたとしています(削減率 最大95%)。
財務システムでの支払業務
請求書をOCRで読み取り、財務システムで支出金調書を自動作成する。作成度、EXCELの予算差引簿に自動入力する。
所属メールの担当者への振り分け
メールの件名に応じて、添付ファイルおよびPDF化したメール本文を書く担当のフォルダに自動で格納する。
人件費執行簿の集計
毎月、人事管理システムから出力した帳票を自動でEXCELシートに集計する。
時間外勤務実績表の集計
毎月、総務事務システムから出力した帳票を自動でEXCELシートに集計する。
なお、OCRによる紙資料の読み取り認識率は、99%であったとのことであり、今後は行政も民間企業同様、こうしたシステムの導入により、業務の効率化が進められていくことでしょう。
参考リンク
愛知県「「RPA導入による行政事務の効率化の実証実験」の結果について」
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/somubu-somu/30rpa2.html
(大津章敬)
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