新型コロナウイルス感染症の問題により、賞与を大幅減額したといったニュースを頻繁に目にしていますが、愛知県内企業の状況はどうなっているのでしょうか？今回は、愛知県が公表した愛知県内企業の夏季一時金要求・妥結状況調査の結果（調査対象企業417社、うち回答が得られたのは316社）を見てみることにしましょう。

　愛知県内企業の2020年の夏季一時金平均妥結額は879,398円（前年比▲1,538円）、平均妥結月数は2.71か月（前年比▲0.07か月）となり、平均妥結額、平均妥結月数共に前年を若干下回る結果となっています。

　産業別でみると、回答企業数の約7割を占める製造業の平均妥結額は931,774円で前年比10,600円増、非製造業では平均妥結額は686,798円で前年比784円増となりました。一方、新型コロナウイルス感染症による業績悪化の影響が真っ先に表われた宿泊業・飲食サービス業では平均妥結額が前年比▲181,261円（対前年比▲34.3％）と早くも賞与の大幅カットが行われています。その後、新型コロナの影響が経済全体に拡大したことを考えると、冬季賞与はかなり厳しい水準になることが予想されます。

関連記事
2020年1月24日「愛知県内企業の2019年年末一時金の平均妥結額は過去最高の900,361円」
https://roumu.com/archives/100629.html

参考リンク
愛知県「県内の企業における2020年夏季一時金要求・妥結状況調査結果をお知らせします」
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/rodofukushi/2020kaki.html

(伊藤杏奈)

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