転職活動を実施した人の割合は1年前から1.0ポイント増の5.1%
最近、社員の退職が多いという声をよく聞きます。そこで、本日はマイナビの「中途採用・転職活動の定点調査(2022年12月)」から、転職活動の実施状況等について見ていきたいと思います。
(1)2022年12月に転職活動を実施した人の状況
2022年12月に転職活動を実施した人の状況は以下のとおりとなっており、50代を除く年代において前年度より増加しています。
全体 5.1%(前年同月4.1%)
20代 9.0%(前年同月6.4%)
30代 6.4%(前年同月4.8%)
40代 4.0%(前年同月3.5%)
50代 2.1%(前年同月2.3%)
(2)賞与と転職意向の関係
転職活動を行った理由の圧倒的1位は「給与を高くしたい」でしたが、中でも賞与は大きな要因となっているようです。「賞与(支給された額・タイミング)は転職活動意欲に影響しているか」という設問について、「影響している」という回答は64.2%となっています。また60.9%が「賞与の額によっては転職活動を思いとどまる」としており、その中央値は80.0万円、平均値は115.7万円となっています。
他の調査を見ても、人手不足を背景に転職によって年収が上昇するという傾向が強まっていることから、今後は給与の上昇を見込んでの転職が活性化することになるでしょう。
関連記事
2022年11月8日「転職により賃金が一割以上増加した割合が33.4%と過去最高値を更新」
https://roumu.com/archives/113844.html
参考リンク
マイナビ「中途採用・転職活動の定点調査(2022年12月)」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20230203_43676/
(大津章敬)