サービス改善を進める職安の満足度調査結果

 2010年7月4日のブログ記事「職安、監督署等で担当官が利用者に名刺を渡すようになりました」では、公共職業安定所(ハローワーク)でのサービス向上について取り上げました。これに関連した調査結果「ハローワーク利用者への出口調査の結果について」が先日、厚生労働省から発表されました。


 これはハローワークの窓口を利用した求職者に対し、ハローワークのサービスに関する要望・意見を聞いたものです。調査結果では、ハローワークのサービスに「満足である」「まあ満足である」との回答が83.3%に上っており、一定の満足度を得ていることがわかります。一方で、「満足」「不満足」にかかわらず挙げられた意見としては、「待ち時間が長い」や「求人票と実際の労働条件が違う場合がある」がありました。


 「就職支援に関するご意見」では、「年齢不問求人となっているが、企業に面接に行くと年齢で差別される。企業に対する指導をして欲しい」ということも挙がっており、対応として「求人条件と実際の労働条件が異なる求人事業所を把握した場合における求人事業主に対する是正指導の取組みについて、一層の推進に努めてまいります」となっています。これらの意見を踏まえると、今後、求人票提出の際に細かなヒアリングが行われることも想像されます。



関連blog記事
2010年7月4日「職安、監督署等で担当官が利用者に名刺を渡すようになりました」
https://roumu.com
/archives/51755985.html


参考リンク
厚生労働省「ハローワーク利用者への出口調査の結果について~ハローワークのサービス「満足」「まあ満足」が83.8%、初の出口調査~」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000j1td.html


(宮武貴美)

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