過去最高の利用者数となった勤労者心の電話相談
先日、独立行政法人労働者健康福祉機構から「勤労者 心の電話相談」の相談件数が発表されました。この勤労者 心の電話相談は、平成12年以降、毎年行われているものであり、平成23年度には全国19か所の労災病院で実施されています。
平成23年度の相談件数は、過去最高の29,209件(前年度比5.0%増)となり、平成12年の開始以降、11年連続で前年度を上回る結果となりました。発表された結果では、相談の内容を職場、自身の心理的悩み、体調の3つに大別していますが、この大別した中でもっとも多い相談内容は以下の通りとなっています。
職場に関する問題:「上司との人間関係」2,904件
自身の心理的悩みに関する問題:「将来に対する不安感」10,097件
体調に関する問題:「不眠」2,171件
この3つの相談内容の中では、の職場に関する問題が増加しており、具体的な相談事例として以下のようなものが挙げられています。
・パワーハラスメントを受けるなど、上司との人間関係に関する相談
・新しい仕事が覚えられない、慣れない、周囲に相談できないなど、職場環境に関する相談
・減給されて生活に困る、自分にあった仕事がないなど、働くことに関する相談
パワーハラスメントは近年、特に注目を浴びているものであり、その対策が企業にも求められています。企業としてはこのような結果も参考にしながら、適正な労務管理ができるように努めていく必要があるでしょう。
[2013年3月に東京と大阪で横浜労災病院 山本晴義先生のセミナーを開催]
少し先になりますが、名南経営および日本人事労務コンサルタントグループ(LCG)は、2013年3月に横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義先生を講師にお迎えし、東京と大阪でセミナーを開催します。受付は少し先にはなりますが、是非ご予定をお願いします。
タイトル:職場のメンタルヘルス ストレス一日決算主義のすすめ
講師:横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義先生
日程および会場:
(1)東京会場
2012年3月4日(月)午後1時30分~午後4時30分 連合会館
(2)大阪会場
2012年3月8日(金)午後2時30分~午後5時30分 エルおおさか
関連blog記事
2012年6月19日「企業内研修のテキストに最適なパワハラのリーフレットを厚労省が公開」
https://roumu.com
/archives/51937029.html
参考リンク
労働者健康福祉機構「勤労者の心の健康づくりの推進」
http://www.rofuku.go.jp/yobo/kokoro_kenko/tabid/364/Default.aspx
(宮武貴美)
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