69.1%の新入社員が、残業が少なく趣味などに時間を使える職場を選択

生産性本部 公益財団法人日本生産性本部は、先日、「2013年度 新入社員 秋の意識調査」の結果(以下、「調査結果」という)を発表しました。この調査は1991年より継続的に行われており、今回が23回目と歴史のある調査となっています。今日はこのうち、残業について取りあげておきましょう。
 昨日のブログ記事「ブラック企業対策の監督指導は82.0%が法令違反という結果に」でも取り上げましたが、長時間労働は多くの企業で問題になっており、対策を取る必要があることは言うもありません。これは長時間労働が心身に負荷を与えるという面からはもちろんですが、この調査結果でもその必要性がわかるかと思います。
 その結果とは、A.「残業は多いが、仕事を通じて自分のキャリア、専門能力が高められる職場」とB.「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」のいずれが好きなタイプの職場かを聞いています。この結果は、A.が30.9%、B.が69.1%になっています。現在の大学生は在学中に資格取得を目指したりしていますが、自分の時間を大切にしたいという思いも持っていることが見て取れます。

 この調査結果の数字は、過去をさかのぼっても1回を除き、すべてB.を選択する人が60%以上となっています。長時間労働により、自分の時間を持つことができないと不満を募らせることにもなりかねません。長時間労働の企業では、速やかな対応が求められています。


関連blog記事
2013年12月18日「ブラック企業対策の監督指導は82.0%が法令違反という結果に」
https://roumu.com
/archives/52019932.html

参考リンク
日本生産性本部「2013年度 新入社員 秋の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001397.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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