20代が仕事で重視する事項のトップは「プライベートの時間を十分に確保できる」こと
若手人材の退職に悩んでいる経営者・人事担当者のみなさんは多いのではないでしょうか。本日はその意識を理解するため、リクルートキャリアが実施した調査「若手の中途採用・転職意識の動向」の結果を見てみることにしましょう。この調査は、2019年9月に、直近1年以内の転職経験者1,056名を対象に実施されたもの。
「あなたが仕事をする上で重視することは何ですか?」という設問に対する20代社員の回答は以下のようになっています。なお、()内は全年代の結果。
プライベートの時間を十分に確保できる 39.4%(28.7%)
給料が高い 36.2%(41.4%)
やりたいことを仕事にできる 25.2%(28.6%)
残業があっても、その分の給料をもらえる 24.0%(18.2%)
良好な人間関係を築ける 22.8%(18.1%)
残業がない 16.7%(11.9%)
給料とは別の福利厚生が充実している 14.2%(13.5%)
働く場所(転勤の有無も含む) 12.2%(10.5%)
このように1位は、39.4%で「プライベートの時間を十分に確保できる」となっており、36.2%の「給料が高い」を上回っています。この2つの差は僅差ではありますが、いずれにしても給料の高さや仕事の内容よりも、プライベートの時間を優先する結果となったことはいまどきであると言えるのではないでしょうか。
また別の質問項目である「転職活動を始めた理由」の首位も「精神的なゆとりを求めて」が35.0%となっており、「年収をあげたかったから」の29.3%を押さえています。若手社員の定着を考える上では、ワークライフバランスを前提とした新たな働き方を見出していくことが重要になってきそうです。
参考リンク
株式会社リクルートキャリア「若手の中途採用・転職意識の動向」
https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2020/200219-03/
(大津章敬)