26.2%の企業が新型コロナウイルスの影響で入社式を取りやめ

 新型コロナウイルスの影響で、多くの大学が入学式の中止や授業開始時期の延期などを打ち出す状況になっていますが、企業としても入社式や新入社員研修の開催について検討中というケースも多いのではないでしょうか。そこで今回は日本CHO協会が実施した「入社式および新入社員研修に関する緊急アンケート」の結果をご紹介します。なお、この調査は、日本CHO協会の会員企業を対象に実施されたもので回答社数は130社(10,000人以上/18社、5,000人以上10,000人未満/16社、3,000人以上5,000人未満/22社、1,000人以上3,000人未満/40社、1,000人未満/34社となっています)。
(1)入社式
・「入社式を実施する」と答えた企業は55.4%(72社)。そのうちの52社は、「全新入社員を一か所に集めて集合形式で実施」と回答。入社式の実施時期は、94.4%(68社)が4月1日と回答した。
・「入社式を実施しない」と答えた企業は26.2%(34社)。そのうち「代替施策による対応を行う」と回答した企業は50%(17社)だった。また代替施策の内容を自由回答で聞いたところ、もっとも多かったのは動画配信などによる「社長のメッセージ発信」だった。
<主な回答>
・社長メッセージの中継、ウェブ配信
・在宅勤務で視聴
・社長メッセージの送付
・入社手続きのみ小グループで実施

(2)新入社員研修
・「新入社員の入社時研修を実施する」と答えた企業は76.9%(100社)だった。そのうちの44社は、「全新入社員を一か所に集めて集合形式で実施」と回答。
・「新入社員の入社時研修を実施しない」と答えた企業は7.7%(10社)。そのうちの80%(8社)は「Eラーニング」など代替施策を行うと回答した。

 私のクライアントでも入社式の延期なども話を聞くようになりました。状況を見極めながら、対応を決定しましょう。


参考リンク
パソナ「日本CHO協会 新型コロナウイルスの企業活動への影響を調査『入社式および新入社員研修に関する緊急アンケート』」
https://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=3434&dispmid=798

(大津章敬)