上海市が隔離措置の対象リストから日本を除外(2020年3月23日)

 在上海日本国総領事館からの情報によると、上海市が、2020年3月23日、入境後の隔離措置の対象国のリストから日本を除外したことがわかりました。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大対策の一環として、上海市では、重点国から上海市へ入境してくる方について、入境後、14日間の隔離措置を実施していますが、その重点国リストから日本が外れたということです。

 在上海日本国総領事館からのお知らせによると、詳細は以下のとおりです。

●3月23日午前0時より、上海市が入境後14日間の隔離措置の対象として指定している重点国(当該国に旅行・滞在歴がある者について、国籍を問わず、指定施設での集中隔離又は自宅隔離を求める)のリストから日本が除外されました。詳細は下記の通知をご覧ください。

●3月22日以前に渡航され、上海市内で隔離措置を受けておられる場合には、その措置は継続されます。

●3月23日以後に渡航される場合も、お住まいの場所で自主的な健康管理(例えば不要不急の外出の抑制)等への協力を求められる可能性があります。お住まいのマンション等に良くご確認ください。

●上海市は検疫政策を随時見直すとしており、今後も急な変更があり得ますので、ご注意ください。

●引き続き、自分と周囲の人のために手洗い、マスク着用、咳エチケット等を徹底し、感染予防に努めてください。

【上海市発表】
 昨日(3月22日)、上海市感染防止管理業務指導グループは国外の感染状況及び国外からの輸入感染防止の業務状況も考慮の上、感染防止管理重点国(地域)リストを調整し、日本をリストより除外し、フィリピンを追加することを発表した。
 日本が重点国リストから除外されたことで、症状が無く、他の重点国或いは地域への旅行・滞在歴がなく、確定患者との接触歴がない日本から上海に入国する者は、新型コロナウイルス核酸検査を行い、陽性である場合は、指定の医療機関に移送され更なる検査が行われ、陰性の場合は、自身による健康管理を行うものとする。

 また、本日(2020年3月25日)、続報として、上海市から在上海日本国総領事館に対して、以下の連絡がされたとの情報も入ってきています。

●なお、3月23日より日本がいわゆる「重点国」リストから除外されましたが、今後日本からの渡航者に対しても、上海到着後も14日間程度、ご自身の体調をよく観察し、また、できる限り外出の機会を減らす等、自主的な健康管理と感染予防に是非ご協力をいただきたいとする連絡が上海市からありました。

 急な政策見直しがある可能性もあり、不透明な状況が続くことかとは思いますが、日本から上海市への渡航(隔離措置なし)が事実上、可能になったということになるでしょう。

<参考リンク>
在上海日本国総領事館「上海市の重点国(隔離措置の対象)リストから日本が除外されました」
https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00058.html

在上海日本国総領事館「当館管轄地域内における隔離措置の状況(3月24日13時時点での整理)」
https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00061.html