愛知の2020年2月の有効求人倍率は前月比▲0.15ポイントの1.54倍

 雇用情勢の悪化の兆しが見えていましたが、ここに来て、愛知の有効求人倍率が急落しています。先日、愛知労働局が公表した2020年2月分を見ると、前月比▲0.15ポイントの1.54倍となっています。1月分も前月比▲0.13ポイントでしたので、この2ヶ月で急速に雇用情勢が悪化していることが分かります。

 その原因は新規求人数の落ち込みにあり、2020年2月の新規求人数は前年同月比▲21.0%の46,165人に止まっています。中でも愛知県の主要産業である製造業の新規求人数は前年同月比▲30.8%と大幅な落ち込みとなっていますが、生活関連サービス業・娯楽業でも▲38.2%、宿泊業・飲食サービス業が▲36.0%、卸売業・小売業で▲24.2%などとなっており、製造業以外でも求人が激減していることが分かります。

 この調査は2月のものですので、その後、新型コロナウイルスの影響が深刻化したことを考えれば、3月は更なる大幅な落ち込みになると予想されます。超人手不足から休業などの話が出る状況に状況が一変し、難しい対応が求められますが、雇用調整助成金なども活用しながら、雇用を守っていきたいものです。


参考リンク
愛知労働局「令和2年2月分 最近の雇用情勢」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000626015.pdf

(大津章敬)