テレワーク実施の際のマイナンバー取扱いの注意点

 新型コロナウイルス感染症対策としてテレワークの活用が進んでいますが、自宅でマイナンバーを取り扱うことは問題ないのでしょうか?

 この点については、個人情報保護委員会のサイトにQ&Aが掲載されており、「マイナンバーガイドラインの安全管理措置において、「特定個人情報等を取り扱う事務を実施する区域(取扱区域)について、事務取扱担当者等以外の者が特定個人情報等を容易に閲覧等できないよう留意する必要がある」と規定されておりますので、当該措置を適切に講じていれば、自宅において取り扱うことは問題ありません」と回答されています。

 一方、担当者が使用するPCや通信環境に十分なセキュリティ措置を行う必要があり、マイナンバー等が記録された電子媒体等を持ち運ぶ際には、紛失・盗難等を防ぐための方策を行うなど、漏えい等を防止するための安全管理措置が求められています。

 今回、十分な準備ができないままテレワークを進めている企業もあるかと思いますが、マイナンバーを取り扱う担当者に対して、セキュリティ対策が行われたPCを貸与したり、自宅の通信環境を事前に確認した上で認めるなどの対応を検討した上で進めるようにしましょう。


参考リンク
個人情報保護委員会「新型コロナウイルス感染症対策として、事業者等においてテレワーク等を活用する場合のマイナンバーの取扱いについて」
https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/covid-19_mynumber_qa/

(福間みゆき)