【速報・注目】雇用調整助成金の申請 大幅な簡素化へ!同時に比較検討の手間は増えるか

 雇用調整助成金は、その計算方法や申請方法がわかりづらいとのことで、多くの批判がありました。これについて、厚生労働省は、雇用調整助成金の申請手続を簡素化し、より申請しやすくするとともに、迅速な支給につなげると公表しました。

 その概要は以下のとおりであり、詳細はあらためて公表するとのことです。

<助成額の算定方法の簡略化>
1.小規模の事業主(概ね従業員20人以下)については、「実際の休業手当額」を用いて、助成額を算定できるようにします。
※ 「実際に支払った休業手当額」×「助成率」=「助成額」とします。

2.小規模の事業主以外の事業主についても、助成額を算定する際に用いる「平均賃金額」の算定方法を大幅に簡素化します。
(1)「労働保険確定保険料申告書」だけでなく、「源泉所得税」の納付書を用いて1人当たり平均賃金を算定できることとします。
※源泉所得税の納付書における俸給、給料等の「支給額」及び「人員」の数を活用し、1人当たり平均賃金(「支給額」÷「人員」)を算出します。
(2)所定労働日数」を休業実施前の任意の1か月をもとに算定できることとします。

 このように簡素化は間違いなく進められるわけですが、同時に選択肢も増えることとなり、その検討の負担は増えることになります。申請様式等、大幅に変更になる可能性があります。詳細方法の発表を待ちましょう。

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参考リンク
厚生労働省「雇用調整助成金の申請手続の更なる簡素化について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/press1401_202005061030.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/