今年の新入社員 実力・成果主義の職場の志向が過去最高

 今年の新入社員は新型コロナの影響で大変な門出となりましたが、一般社団法人日本能率協会では、毎年恒例の新入社員の意識調査を実施し、その結果を公表しました。この調査は、同協会の新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に実施されたもので、307人からの回答を集計したものです。

 今回はその中から、働きたい職場についての調査の結果を見たいと思います。実力・成果主義の職場か年功主義の職場のいずれを希望するかという設問については以下のような回答となっています。
個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場
 66.1%(2010年調査:49.3%)
競争よりも、ある年代まで平等に処遇される年功主義の職場
 32.2%(2010年調査:40.2%)

 このように実力・成果主義志向が急速に高まっており、この10年で過去最高の結果となっています。新入社員の世代においてはスペシャリスト志向も高くなってきており、若くとも積極的な評価がされる職場を希望する傾向が強まっているのでしょうか。人事管理の参考にしていきたいものです。


参考リンク
一般社団法人日本能率協会「2020年度新入社員意識調査<ダイジェスト版>」
https://jma-news.com/archives/aw_newsrelease/3926

(大津章敬)