今年の新入社員 指示が曖昧な仕事や電話を掛けることが苦手

 一般社団法人日本能率協会では、毎年恒例の新入社員の意識調査を実施し、その結果を公表しました。この調査は、同協会の新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象に実施されたもので、307人からの回答を集計したものです。

 今回はその中から、抵抗なく出来る事柄についての調査の結果を見たいと思います。現実的には抵抗がある事柄を知ることが有用と思いますので、その回答を見てみましょう。「抵抗があること」の上位は以下のようになっています。
指示が曖昧なまま作業をする 89.9%
飛び込み営業 87%
知らない人・取引先に電話を掛ける 73.9%
会議や打ち合わせで自分の考えを発言する 56.1%
初対面の人と雑談をする 46.6%

 「飛び込み営業」については世代に関わらず抵抗がある傾向が強いと思いますが、「指示が曖昧なまま作業をする」ことに約9割の新入社員が抵抗感があるというのは驚きです。また携帯電話やメール、LINEなどの普及により、電話が苦手な若手が増えていますが、「知らない人・取引先に電話を掛ける」ことに抵抗がある新入社員が73.9%となっています。

 昔であれば当たり前だったことも、いまでは環境が変わり、当たり前でなくなっていることを理解した上で指導を行っていくことが求められます。


参考リンク
一般社団法人日本能率協会「2020年度新入社員意識調査<ダイジェスト版>」
https://jma-news.com/archives/aw_newsrelease/3926

(大津章敬)