愛知の令和3年3月高卒求人 前年同期比▲33.1%の大幅減

 新型コロナウイルスによる企業の業績の悪化が、6月1日から受付が開始された高卒求人を直撃しています。そこで本日は先日、愛知労働局が公表した資料から、令和3年3月新規高等学校卒業予定者の求人の状況について見ていきましょう。

 令和3年3月新規高等学校卒業予定者の求人受付が令和2年6月1日より開始され、7月1日より公開されています。受付開始より1か月間の求人状況は以下のように非常に厳しい数字となっています。
求人数 25,537人(対前年比27.0%減少)
求人件数 6,785件(対前年比23.3%減少)

 産業別では、全体の求人数の約4割を占める製造業の求人数が10,519人と、前年同期比▲33.1%に止まっています。特に愛知県の基幹産業である自動車産業(輸送用機械器具製造業)は、求人数が4,353人で、前年同期の6,340人と比べ、31.3%減少しています。また、もっとも減少割合が大きい宿泊業・飲食サービス業では、求人数が722人と、前年同期の1,329人と比べ 45.7%減となっており、新型コロナウイルス感染症の大きな影響を感じさせます。

 今年は高校の進路指導の先生が企業を回って求人を呼び掛けているなどの話も耳にしていますが、就職を希望する高校3年生にとっては厳しい年になりそうです。


参考リンク
愛知労働局「令和3年3月新規高等学校卒業予定者の求人10年ぶりに減少」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000685907.pdf

(大津章敬)