2020年7月の愛知の有効求人倍率は全国平均を下回る1.07倍まで悪化

 新型コロナウイルスにより雇用情勢が急速に悪化しています。昨日公表された2020年7月の愛知の雇用統計の結果は以下のようになっています。
有効求人倍率 1.07倍(対前月0.07ポイント)
有効求人数 108,740円(対前月+0.1%)
有効求職者数 102,072人(対前月+7.6%)
正社員有効求人倍率 0.84倍(対前年同月▲0.66ポイント)

 ちなみに全国の有効求人倍率は、対前月▲0.03ポイントの1.08倍ですので、常に全国平均よりも大幅に高かった愛知の雇用は急速に悪化し、遂に全国水準を下回る水準まで落ちてきていることが分かります。更に東海の有効求人倍率に至っては1.04倍と更に低水準で1倍を切りそうな状態にあります。

 この背景にはやはり新規求人数の大幅な落ち込みがあります。2020年7月の新規求人数は対前年同月▲33.9%の37,194人という状況にあります。現時点では雇用調整助成金の特例措置で多くの雇用が維持されている状態にあることを勘案すれば、今後、更なる雇用の悪化は避けられない状態にあるように思われます。


参考リンク
愛知労働局「最近の雇用情勢」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/jirei_toukei/syokugyouanteika/anteika01.html

(大津章敬)