新型コロナの影響で前年比▲25.9%と冷え込む愛知県内企業の高卒求人

 新型コロナウイルス感染症が雇用に大きな影響を与えています。2020年8月の愛知県の有効求人倍率は前月比▲0.05ポイントの1.02倍まで低下しましたが、この影響は高卒求人にも出てきています。

 愛知労働局が先日公表した令和2年8月末現在の「令和3年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職状況」を見ると以下のような状況となっています。なお、
求人数 28,814人 (前年比▲25.9%)
就職希望者数 10,910人 (前年比▲8.2%)
求人倍率 2.64倍(前年比▲0.63ポイント)

 このように求人数が前年から大幅減となっています。愛知県の主要産業である製造業で求人数が▲31.1%と大幅減となっていることが主要因となっていますが、宿泊業▲60.8%、飲食サービス業▲48.7%など新型コロナの影響が直撃した業種では更に厳しい状況となっています。

 雇用環境はまだしばらく悪化を続けると言われていますが、経済的理由から大学等への進学をあきらめる生徒の増加も予想され、高卒の就職環境は厳しさが増してくるものと思われます。


参考リンク
愛知労働局「令和3年3月新規高等学校卒業予定者の求人・求職状況(令和2年8月末現在)」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000719703.pdf

(大津章敬)