愛知の有効求人倍率は16カ月連続で低下も、新規求人倍率は上昇

 新型コロナウイルスの影響で雇用情勢が悪化していますが、愛知労働局は先日、令和2年8月分の有効求人倍率等の結果を公表しました。その主要指標は以下のようになっています。
(1)有効求人・休職の状況
有効求人倍率 1.02倍(対前月▲0.05ポイント)
有効求人数 108,414人(対前月▲0.3%)
有効求職者数 106,776人(対前月+4.6%)
※有効求人倍率は16か月連続で低下
(2)新規求人・求職の状況
新規求人倍率 1.84倍(対前月+0.08ポイント)
新規求人数 37,530人(対前月▲0.7%)
新規求職者数 20,379人(対前月▲5.3%)
※新規求人倍率は2か月連続で上昇

 このように有効求人倍率は低下していますが、先行指標である新規求人倍率は上昇しており、小さいですが明るい光が見えています。もっとも詳細にデータを見ると、この雇用の情勢にも関わらず、新規求職者数が今年に入って以来、最小となっています。もしかすると自動車製造業などにおいて全国から集められていた期間従業員が離職に伴い、愛知県から離れた可能性があるのではないかと推測しています。


参考リンク
愛知労働局「令和2年8月分 最近の雇用情勢」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000722099.pdf

(大津章敬)