徐々に回復する愛知の雇用

 新型コロナウイルス感染症の拡大前から徐々に風向きが変わり、コロナで本格的に悪化した愛知の雇用ですが、愛知労働局が先日発表した「令和2年10月分 最近の雇用情勢」を見ると、有効求人倍率は18か月ぶりに0.01ポイント上昇し、1.02倍となりました。そろそろ1倍を切るかというところで踏ん張った形になっていますが、その背景には求人数の回復があります。

 画像は月間有効求人数と月間有効求職者数の推移ですが、青色の月間有効求人数は6月に下げ止まり、若干増加に転じています。これが有効求人倍率の上昇につながりました。もっともオレンジ色の月間有効求職者数も6月以降増加していることから、今後の雇用情勢については引き続き注視していく必要があります。

 先日、雇用調整助成金の特例措置が2021年2月末まで延長されることが発表されましたが、その後は特例の廃止が予定されていますので、その影響も懸念されます。


参考リンク
愛知労働局「令和2年10月分 最近の雇用情勢」
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/content/contents/000762352.pdf

(大津章敬)