テレワークで高まる人事評価への不安感

 新型コロナウイルス感染症の更なる感染拡大で、再びテレワークを強化する企業が増加していますが、テレワークにより社内のコミュニケーションが低下し、人事評価に対する不安が高まっています。今回は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が3ヵ月以上テレワークを継続している会社員500名を対象に実施した「テレワーク中の評価に関する意識・実態調査」の結果を見てみたいと思います。

 テレワーク環境下で「自分の評価が正当にされているか、不安」だと感じたことがあるかという設問について、全体では42.6%が不安を感じる(「感じたことがある」「少し感じたことがある」の合算)と回答しています。また、その内訳をテレワーク開始時期別で見ると、テレワークの経験が浅い程、不安に感じる人の割合が高く、テレワークを3ヵ月くらい前から開始した人においては64.0%が不安を感じているとしています。

 テレワークになったからといって、求めるべき人材像や役割が大きく変わるという話ではありませんが、日頃の仕事ぶりが見えにくくなることでの不安は大きいでしょう。社員各人の役割や期待成果の明確化、相談・報告体制の再構築など必要な見直しを行っていきましょう。


参考リンク
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社「テレワーク中の評価に関する意識・実態調査」
https://www.persol-pt.co.jp/news/2020/12/10/4814/

(大津章敬)