経団連調査の2020年冬季賞与大企業妥結平均は前年比▲9.02%の865,621円

 新型コロナによる企業業績の低迷により、今年の冬季賞与はかなり厳しい会社が増えています。そこで本日は、経団連が発表した「2020年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(最終集計)」を見てみましょう。なお、この調査は、原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手257社を対象に実施され、このうち、妥結済で集計可能な164社の集計結果。

 これによれば、2020年冬季賞与の平均妥結額は、前年比▲9.02%の865,621円となっています。製造業平均は864,862円(▲7.48%)、非製造業平均は868,431円(▲12.94%)。特にマイナス幅が大きい業種としては商業の▲32.81%、JRの▲30.07%、鉄鋼の▲25.01%などとなっています。

 非常に厳しい結果となっていますが、中小企業では賞与支給なしという事例も少なからず見られています。新型コロナの早期収束を願うばかりです。


参考リンク
経団連「2020年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(最終集計:2020年12月22日)」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2020/130.pdf

(大津章敬)