満足65.5%・不満6.7% 非常に高い副業経験者の満足度
最近、副業に関する関心が急速に高まっています。新聞紙上でも、副業を解禁したという記事を頻繁に目にするようになっていますが、実際に副業を行っている人の実態はどのようなものでしょうか?そこで今回は、マイナビ転職が昨年11月に実施した「副業に関する意識調査」の中から、いくつかの項目をピックアップして紹介したと思います。
副業を始めた理由のトップ3は、以下の3つとなっており、現状では収入を増やしたいという理由が中心となっています。
小遣い・趣味に使える収入を増やしたい 52.8%
将来への備え・貯金を増やしたい 48.3%
将来の収入への不安を感じた 40.4%
その副業収入ですが、副業経験者が、副業で得たい収入の平均は132,546円であるのに対し、実際に得ている収入の平均は59,782円と、半分以下に止まっています。しかし、その満足度は非常に高く、以下のような状態になっています。
とても満足 19.1%
やや満足 46.4%
どちらとも言えない 27.8%
やや不満 3.8%
とても不満 2.9%
このようにとても満足とやや満足の合計(満足)が65.5%であるのに対し、やや不満ととても不満の合計(不満)は6.7%しかありません。このように非常に満足度が高い状態にある理由は、「やりがいを感じた」「視野が広がった」「人脈が広がった」といった金銭面以外の要因が大きいようです。
副業を認めるに際しては、労働時間管理や健康管理などの課題も少なくありませんが、実際の副業経験者の満足度がこれだけ高いとなれば、今後、社員からの解禁要望は相当高いものとなり、またテレワークと共に、会社選びの大きな条件の一つになっていくことが予想されます。新型コロナによる社会の変化によって、働き方も大きく変化しています。従来の常識に囚われず、人事管理においてなにをすべきかをゼロベースで考える時代になってきているのではないでしょうか。
参考リンク
マイナビ転職「副業に関する意識調査」
https://www.mynavi.jp/news/2021/01/post_29421.html
(大津章敬)