2021年3月1日から障害者の法定雇用率が2.3%に引き上げられます

 緊急事態宣言が再び発出される中、大熊は感染予防策を徹底した上で服部印刷の門をくぐった。


大熊社労士
 おはようございます!
服部社長
 大熊さん、おはようございます。今朝は寒いですな。
大熊社労士大熊社労士
 本当に寒いですね。それにしてもコロナも収束どころか、しばらくの間は拡大を続けそうですね。これで変異種が流行し始めたら大変なことになりそうです。
福島さん
 そうですね。春の緊急事態宣言のときと比較すると、確かに慣れや気の緩みもあるのかも知れませんが、マスクの有効性が明確になってきたなど、対策も取りやすくなっていますので、公私とも注意するようにしています。
宮田部長宮田部長
 やはり、そうした基本的な対策を徹底するしかありませんね。政府からは飲食の話が頻繁に出ますが、飲食が悪い訳ではなく、飲食の際にはマスクを外して、会話することが問題な訳ですから、もう少しメッセージを分かりやすくすれば、余計な問題も起こらないような気がしますね。
大熊社労士
 同感です。さてさて、1月もそろそろ下旬になりますので、3月に行われる法改正についてお話ししておこうと思います。
福島さん
 3月ということは…。障害者雇用ですね!
大熊社労士
 さすが福島さん、しっかりチェックしていただいていますね。そうなのです。2021年3月1日から障害者の法定雇用率が引き上げられます。福島さん、率も押さえていただいていますか?
福島さん
 はい、現在の2.2%が2.3%に引き上げられるのですよね?
大熊社労士
 そのとおりです。これに伴い、障害者を雇用しなければならない事業主の範囲が、従業員45.5人以上から43.5人以上に変わることになります。
服部社長
 福島さん、当社の雇用人数は大丈夫だったかな?
福島照美福島さん
 はい、大丈夫です。ただ、また2年後には雇用率の見直しが行われるのですよね?
大熊社労士
 そうですね。5年に一度の定例の見直しがありますので、たぶん更に率は引き上げられると思います。
福島さん
 となると、もしかするとその時点で1名不足が出る可能性はあります。
服部社長服部社長
 そうか。となると、先行して雇用できるのであれば雇用しておいて方がよさそうだな。宮田部長、手配をお願いできますか?
宮田部長
 分かりました。対応しておきます!

>>>to be continued

大熊社労士のワンポイントアドバイス[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
 こんにちは、大熊です。今回は障害者の法定雇用率引き上げについて取り上げました。今年は1月に子の看護休暇・介護休暇の時間単位付与(育児介護休業法)の改正があり、3月がこの障害者法定雇用率引き上げ、そして4月には中小企業においてもいわゆる同一労働同一賃金の対応(パート有期労働法)が求められます。立て続けに法改正が行われますので大変ですが、着実に対応していきましょう。


関連記事
2020年10月16日「リーフレット:令和3年3月1日から障害者の法定雇用率が引き上げになります」
https://roumu.com/archives/104769.html

参考リンク
厚生労働省「障害者雇用対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/index.html

(大津章敬)