徐々に向上している在宅勤務時の業務効率 いまや54.5%が効率が上がったと回答

 昨年、新型コロナウイルスの感染拡大による働き方のもっとも大きな変化は在宅勤務の普及だったのではないでしょうか。最初の緊急事態宣言が発令された頃、多くの企業が十分な準備がないまま、在宅勤務を開始したことから、効率の低下が多くの企業で問題となりました。その結果、緊急事態宣言解除後に多くの企業が在宅勤務を取りやめるという動きに繋がりました。

 しかし、その後も在宅勤務を継続している企業は、様々な工夫や従業員の慣れなどにより、その効率が高まる傾向が見られます。先日、公益財団法人日本生産性本部が公表した「第4回 働く人の意識調査」の中の「自宅での勤務で効率が上がったか」という項目を見ると、その変化がよく分かります。
効率が上がった+やや上がった
 昨年5月 33.8%→今年1月 54.5%
効率が下がった+やや下がった
 昨年5月 66.2%→今年1月 45.4%

 このようにこの半年で、在宅勤務における業務効率は大幅に改善しています。昨春の緊急避難的な在宅勤務では効率は落ちて当然。今後もしばらくはwithコロナとなるのは不可避の状況となっていますので、計画的な準備の下、効果的に在宅勤務を活用していきましょう。


参考リンク
公益財団法人日本生産性本部「第4回 働く人の意識調査」
https://www.jpc-net.jp/research/detail/005059.html

(大津章敬)