トライアル雇用助成金に新型コロナトライアルコースが創設されました
厚生労働省が公表する新型コロナウイルス感染症(以下、「新型コロナ」という)に起因して解雇等となった労働者(見込みを含む)は、2021年1月29日時点の累積で、84,773人となり、緊急事態宣言の延長を受けて更に拡大する可能性があります。
このような背景もあり、新型コロナの影響により離職を余儀なくされた労働者で、離職期間が3ヶ月を超え、かつ就労経験のない職業に就くことを希望する求職者を、無期雇用契約へ移行することを前提に、一定期間試行雇用(トライアル雇用)を行う事業主に対して支給される助成金制度が創設されました。
この助成金は、「新型コロナウイルス感染症対応トライアルコース」と「新型コロナウイルス感染症対応短時間トライアルコース」があり、雇入れの日から1ヶ月単位で最長3ヶ月間(以下「支給対象期間」という)を対象として、支給対象者1人につき月額4万円(短時間は2万5,000円)が支給されます。
助成金を受給するためには、事前にトライアル雇用求人をハローワーク、地方運輸局、職業紹介事業者に提出し、これらの紹介により、対象者を雇い入れる必要があります。
コロナ禍でも、積極採用をしている企業は、このような助成金を利用することで、人材採用にかかる負担を少しでも軽減できるのでしょう。厚生労働省からは、すでにリーフレットが公開されているため、関心のある方はご確認ください。
↓新型コロナウイルス感染症対応トライアル雇用助成金リーフレット(事業主向け)
https://roumu.com/archives/106121.html
↓新型コロナウイルス感染症対応トライアル雇用助成金リーフレット(求職者向け)
https://roumu.com/archives/106124.html
参考リンク
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対応トライアルコース・新型コロナウイルス感染症対応短時間トライアルコース」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/newpage_16286.html
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouseisaku1.html
(宮武貴美)