厚労省より提供された「外国人労働者の人事・労務に関する3つの支援ツール」

 2020年10月末現在の外国人労働者数は1,724,328人で、前年比65,524人(4.0%)増加し、平成19年に届出が義務化されて以降、過去最高を更新しています。このような外国人労働者が増加している背景もあり、厚生労働省では、企業の人事・労務に関する多言語による説明やお困りごとの背景にある文化ギャップを埋めることに役立つ3つの支援ツールを作成しました

 今回提供された支援ツールは、以下の3つになります。
 1.外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポイント・例文集
  ~日本人社員、外国人社員ともに働きやすい職場をつくるために~
 2.雇用管理に役立つ多言語用語集
 3.モデル就業規則やさしい日本語版

 1.外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポイント・例文集では、全9カテゴリーの、雇用管理で実際に想定される場面ごとに、(1)事業主・人事担当者の方が、外国人社員に説明する前に読んで理解しておくとよいポイント、(2)実際に外国人の方にそのまま話したり見せたりして理解していただくことを目指した「やさしい日本語」による説明の例文や図表を紹介しています。

 活用事例として、入社時の労働条件などの説明の際に一緒に読みながら説明、入社時のオリエンテーションで一斉に説明・質疑応答、個別に質問を受けた際に該当のページを目次から探し説明などが挙げられています。

 実際、人事・労務を説明する際にお困りことがあれば、この支援ツールを活用してみるとよいでしょう。


参考リンク
厚生労働省「外国人の方に人事・労務を説明する際にお困りではないですか?」 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/tagengoyougosyu.html
(福間みゆき)