令和2年賃金構造基本統計調査の結果が公表されました

 厚生労働省が毎年行っている大規模な賃金調査である「賃金構造基本統計調査」の令和2年分の結果が公表されました。

 今回公表された内容は、全国及び都道府県別の賃金について、調査客体として抽出された78,181事業所のうち有効回答を得た54,874事業所から、10人以上の常用労働者を雇用する民間事業所(48,007 事業所)について集計したものです。
[調査結果のポイント]
1 一般労働者(短時間労働者以外の労働者)の賃金(月額)
(1)性別にみた賃金(月額)
男女計 307,700 円(前年比0.6%増)(年齢43.2 歳、勤続年数11.9 年)
男性 338,800 円(同 0.8%増)(年齢43.8 歳、勤続年数13.4 年)
女性 251,900 円(同 0.8%増)(年齢42.0 歳、勤続年数 9.3 年)
※男女間賃金格差(男=100) 74.4(前年差0.1P上昇)

(2)新規学卒者の学歴別にみた賃金(月額)
大学院 255,600円
大学 226,000円
高専・短大 207,200円
専門学校 208,000円
高校 177,700 円

2 短時間労働者の賃金(1時間当たり)
男女計 1,414 円(前年比8.4%増)(年齢45.9 歳、勤続年数6.0 年)
男性 1,658 円(同 2.9%増)(年齢43.7 歳、勤続年数5.2 年)
女性 1,323 円(同 11.7%増)(年齢46.8 歳、勤続年数6.3 年)

 自社の賃金管理の基礎データとして活用されるとよいでしょう。


参考リンク
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(大津章敬)