新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(経団連)の再改訂

 経団連は、オフィスと製造事業場を対象に、「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を取りまとめており、これまでも数度の改訂を行っていますが、4月13日に再度改訂を行いました。主な変更箇所、変更の趣旨、ガイドラインの該当箇所は以下の通りです。

(1)トイレにおける接触感染防止の徹底
①趣旨
 トイレにおける接触感染の防止を徹底するため、便器の複数回の清掃や、ハンドドライヤー設備のメンテナンスや清掃等の契約等の確認、定期的な清掃を明記する。
②ガイドラインの該当箇所
(オフィス・製造事業場)3(6)トイレ
(2)ハンドドライヤー利用停止の削除
①趣旨
 オフィスや製造事業場といった、基本的に有症者がいない管理された場所のトイレでのハンドドライヤーの利用での感染リスクは限定されること、また、ハンドドライヤーの利用で発生する水滴、マイクロ飛沫による感染リスクが極めて小さいことが、複数の実験と数値流体シミュレーションを組合せて確認できたことから、ハンドドライヤーの利用停止を削除する。
②ガイドラインの該当箇所
(オフィス・製造事業場)3(6)トイレ
(3)トイレや休憩・休息スペース等利用時の対策の徹底
①趣旨
 トイレや休憩・休息スペース等、“場の切り替わり”での対策の徹底のため「職場におけるコロナ感染症対策のお知らせ」の周知を記載する。
②ガイドラインの該当箇所
(オフィス・製造事業場)3(9)従業員に対する感染防止策の啓発等

 (3)では、オフィスから例えば喫煙室に移った際の“場の切り替わり”での対策の徹底を求めています。引き続き感染防止が求められるため、このガイドラインの内容を確認しましょう。


参考リンク
日本経済団体連合会「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインの再訂について」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/036.html
(福間みゆき)