23.0%の企業が今年度の中途採用人数を増やすと回答

 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令中ではありますが、人材採用のマインドは決して冷え込んでいないようです。リクルートでは、2021年3月19日~24日に、中途採用を実施している企業の人事担当者に対してアンケートを実施し、1,015人から回答を得ました。

 これによれば、今年度の中途採用計画については、以下のように、23.0%の企業が採用人数を増やすと回答しています。
大幅に増やす予定 6.0%
やや増やす予定 16.9%
同等の予定 49.9%
やや減らす予定 12.8%
大幅に減らす予定 2.5%
わからない 2.2%
実施しない・無回答 9.8%

 先週公表された令和3年4月分の一般職業紹介状況を見ると、有効求人倍率は1.09%と、このコロナ禍の中でも安定しています。今後、ワクチンの接種が進み、社会活動が再び活発になってくると、更に多くの企業が求人を増やし、深刻な人材難になることが予想されます。新型コロナの影響で、柔軟な働き方を希望する労働者が増加するなど、労働市場にも少なからず変化が見られますので、安定的な人材確保を行うためには、この新たな環境に適応した人事労務管理のブラッシュアップなども重要になってくるでしょう。


参考リンク
リクルート「中途採用に関する人事担当者向け調査(2021)結果」
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20210531_hr_01.pdf
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年4月分)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18738.html

(大津章敬)