経団連調査の2021年中小企業昇給調査の平均額は前年ほぼ同水準の4,376円
経団連より「2021年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果」の最終集計が公表されました。 本調査は、従業員数500人未満の17業種754社を対象に実施されたもので、今回の結果は、妥結し、集計可能な17業種370社の結果を集計したもの。
これによれば2021年の中小企業の昇給額の平均は、4,376円(前年実績4,371円)と、ほぼ前年同水準となりました。以下、業種別、規模別でも見てみましょう。
(1)業種別
製造業平均 4,633円(4,716円)
非製造業平均 3,971円(3,844円)
(2)規模熱
100人未満 4,162円(4,234円)
100~300人未満 4,267円(4,150円)
300~500人未満 4,529円(4,622円)
こうした調査の特性として、これが全国の中小企業の平均ということではなく、一定以上の業績を確保しているようなところが中心となっての数値ということには注意したいですが、トレンドを見るという意味では押さえておくとよいでしょう。
参考リンク
日本経済団体連合会「2021年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果(最終集計)」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2021/068.pdf
(大津章敬)