定年引上げに対する助成金 9月24日で新規申請の受付停止

 70歳までの就業機会の確保が努力義務となってた現在、なるべく長く勤務できるような制度を導入することを検討する企業も少なくありません。このように、高年齢者が意欲と能力のある限り年齢に関わりなく働くことができる生涯現役社会を実現することを目的として、「65歳超雇用推進助成金」が用意されています。

 この65歳超雇用推進助成金は、[65歳超継続雇用促進コース]、[高年齢者評価制度等雇用管理改善コース]、[高年齢者無期雇用転換コース]の3つで構成されていますが、今回、[65歳超継続雇用促進コース]について、多数の申請があったことから、2021年9月24日までに支給申請が行われたもので受付が停止されることとなりました。

 受付は、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構の各都道府県支部 高齢・障害者業務課で行っており、持参による申請は9月24日17時までに持参したものが、持参以外による申請は簡易書留による郵送のみとし、9月24日の消印のものまで受け付けられます。その後は、安定的に支援が継続されるような制度への見直しを検討するとのことで、申請予定だった事業主への取扱いも含め、改めて案内がされる予定です。

 なお、[高年齢者評価制度等雇用管理改善コース]および[高年齢者無期雇用転換コース]については、これまでどおり計画認定申請および支給申請が受け付けられるとのことです。

 申請を計画中の企業は、早めの対応を進める必要があります。


参考リンク
厚生労働省「65歳超雇用推進助成金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000139692.html
高齢・障害・求職者雇用支援機構「65歳超雇用推進助成金65歳超継続雇用促進コースの申請受付停止について」
https://www.jeed.go.jp/elderly/topics/2021/q2k4vk0000042kod-att/q2k4vk0000042kpi.pdf
(宮武貴美)