回復する正社員雇用 求人掲載社数は2018年平均比136.0%

 新型コロナの感染拡大で一時的に雇用状況の不透明さが増しましたが、当初の予想ほどの雇用危機を迎えることなく、求人状況は改善が進んでいます。本日はその最新の状況を確認するため、マイナビの「2021年11月度 正社員求人掲載数・応募数推移レポート」の結果を見てみることにしましょう。

 この調査は、「マイナビ転職」に掲載された求人の「掲載数」「応募数」の推移を調査したものですが、ここでは以下の2つの比較結果を取り上げます。
(1)前年同月(2020年11月)との比較
掲載数 127.4%
応募数 83.3%
(2)2018年平均との比較
掲載数 136.0%
応募数 105.0%

 このように掲載数はコロナ前の2018年平均として136%となっており、短期的にはコロナの影響を挽回するほどの状況になっています。なお、業種別の掲載数では、業種大分類12業種のうち、11業種が前年同月と比べて増加しており、中でも「メーカー」が前年同月比150.0%ともっとも高くなっているようです。

 中長期的な労働力人口の減少を踏まえれば、こうした状況は継続することが予想されます。改めて安定的な人材の採用・育成・定着を進めるようなマネジメントが求められます。


参考リンク
マイナビ「2021年11月度 正社員求人掲載数・応募数推移レポート」
https://www.mynavi.jp/news/2021/12/post_32741.html

(大津章敬)